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追悼 ルイーズ・ブルジョワ ぬぐい去れぬ記憶が作品に(産経新聞)

 第11回高松宮殿下記念世界文化賞・彫刻部門の受賞者で、巨大なクモの彫刻で知られるアメリカを代表する彫刻家、ルイーズ・ブルジョワさんが98歳で亡くなった。東京・六本木ヒルズのランドマークにもなっている巨大なクモの作者といえば知る人も多いだろう。

 長い作家人生はきわめて遅咲きだった。有名になったのも70歳を過ぎてから。1982年、ニューヨーク近代美術館(MoMA)で開催された回顧展が評判を呼び、さらに93年にはヴェネツィア・ビエンナーレのアメリカ代表に選ばれ、世界的な彫刻家へと駆け上がった。

 1911年、フランス・パリに生まれた。父親はアンティークのタペストリーの修復業を営んでいた。裕福な家庭に生まれたものの、家庭は複雑だった。彼女が慕っていた家庭教師は父親の愛人だった。それを知ったことが原因で精神の不安定な少女期を過ごした。32年に母が亡くなると、ブルジョワさんは川に身を投げた。が、父親によって幸いにも助け出された。

 数学を学ぶためにソルボンヌ大学に進学したが美術の道へ。38年、アメリカ人美術史家と結婚して渡米。その後アメリカ国籍を取得し、創作活動を続けた。

 「子供のころの出来事が制作の源になっています。欠けたものを探し、いまも探し続けています」とブルジョワさんは世界文化賞を受賞した際のインタビューで語っている。幼いころの体験は作品に反映された。

 当初は絵画を制作していたが、40年代から木を素材にした彫刻を制作するように。60年代以降は石膏(せっこう)やブロンズなどを素材に、乳房や性器、内臓など身体をモチーフにした彫刻やオブジェを制作した。神奈川県箱根町にある彫刻の森美術館にはヒステリーを起こし、身体がのけぞった頭部のないブロンズ彫刻「ヒステリーのアーチ」(93年)がある。

 個人的な体験は身体にこだわった作品となった。

 90年代からはさまざまなクモのバージョンを制作した。

 「クモはかわいそうな母の象徴なのです。父は他の女性と男女の関係があり、私はそのことで母をとても哀れに思っていました」

 クモはどれも雌クモで腹に卵をかかえている。

 欧米の美術に詳しい熊本市現代美術館の桜井武館長は「卵を抱いたクモはロンドンのテート・モダンなど世界の美術の拠点に置かれ、自身のアートを孵化(ふか)させていった。高齢になってからも制作し続けた希有のアーティスト」とたたえる。

 ブルジョワさんは「私にとって彫刻とは、身体そのものだ。私の体が私の彫刻なのだ」

(「ルイーズ・ブルジョワ展」図録・横浜美術館)と、長く助手を務めたジェリー・コロヴォイさんに語っている。

 幼児体験など自伝的要素をはらみ、性、不安、孤独、暴力といった心の奥底に刻まれたぬぐい去れない記憶がさまざまなオブジェとなって現れた。そして作品は世代や国境を越えて世界に旅だち、個人の物語は普遍化されていった。(渋沢和彦)

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