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<成人T細胞白血病>発症予測に血液診断 悪化抑制にも道(毎日新聞)

 成人T細胞白血病(ATL)の原因となるウイルスの感染者が将来、発症するかどうかを判断する血液診断法を、岩永正子・長崎大研究員と渡辺俊樹・東京大教授らが開発した。現在、日本産科婦人科学会などは全妊婦に血液検査を実施する準備を進めている。未確立だった発症リスクを知り、予防や症状悪化を抑える道が開かれる可能性がある。米血液学会誌「ブラッド」(電子版)に掲載した。【斎藤広子】

 ウイルスは母乳や精液を通して、血液中のリンパ球の一種「T細胞」に感染する。厚生労働省研究班によると、国内の感染者は約108万人、感染後の発症率は5%と推定されている。調査は02年8月~08年12月、全国の43医療機関で感染者1218人(男426人、女792人)を対象に、毎年1回の血液検査を実施。リンパ球のうちウイルスに感染したT細胞の割合(感染細胞率)を調べた。

 その結果、期間中にATLを発症した14人(男4人、女10人)の感染細胞率はすべて4%以上だったことが分かった。平均値は10.3%で、発症していない感染者の平均1.56%を大きく上回った。14人のうち3人は家族に発症者がいた。

 現在、感染細胞率の上昇を抑える新薬開発が進んでいる。

 また、鹿児島大は04年、緑茶から抽出したポリフェノールを摂取した人ほど感染細胞率が下がったと報告した。

 渡辺教授は「感染細胞率が発症リスクを判断する指標になる。感染しても発症を抑える可能性が出てきた」と話す。

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